【Story研修・特別版

「新入社員研修」の話題から(2016年5月8日投稿) 

ノートに名前をつける、ページにタイトルをつける 斎藤孝流ノート術(2)


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喫茶店とノートは相性がいいそうです。コーヒー代を支払うから、モトをとらなきゃという意識も働いて、勢いがつくからだと。その喫茶店には 30 分くらい寄れるのが理想だとこれも参考文献著者の斎藤教授。書くことが面倒に感じてしまう人は、喫茶店の力を借りるのもよいそうです。ただし居酒屋とノートはあまり相性が良くないとか。 

メソッド3 ノートに名前をつける

「仕事ノート」ではそっけないので、もう少し踏み込んで、課題を意識できるような名前、たとえば「段取りノート」とか「ワザを盗むノート」とか「出世したくなくても出世してしまうノート」とかにすることを斎藤教授は勧めています。そのような名前をつけると、課題が認識できると同時に、ワクワク感が醸成されるからだと。

名前をつけると、ノートに書き込むのが楽しくなる!

参考文献にはノートの表紙が9冊載っています。そのタイトルは「頭と心すっきりノート」「すべらないノート」「本質に切り込むノート」「野性ノート」「世の中をナナメにみるノート」「直感力を鍛えるノート」「無知のノート」「才能が目覚めるノート」「プロフェッショナルノート」。このように名前を書くとオリジナル感が出てきますね。 

メソッド4 ページにタイトルをつける

王貞治さんが現役時代から書いていたノートには、ページの一番上に「ワキのしめ方」「バックスウィング」「スウィングの速さとしぼり」というタイトルがつけてあったそうです。そして、その下に注意点、気づいたことをメモしていました。ふつうはひとつの項目として書けないようなことでも、1 頁を使って書いていました。 

仕事面とメンタル面の両方を書く

仕事における成⾧を目指す場合、技術だけでなくメンタル面も大切です。1 冊のノートに、技術面とメンタル面のことが共存していると、客観視と自己肯定を両輪で回せることになります。王さんのノートには、「この問題を解決するまで、必ずやりぬく。なぜなら、それが王貞治なのだ」と、まさに自己肯定そのものが書かれていました。 

王貞治氏と中村俊輔氏のノートを覗いてみると

王さんの「気」のタイトルのページには「過去のことは忘れてボックスに立つ」「ボックスにおいては自分が世界一だと思うこと」「打てるのが当然だと思うこと」とありました。またプロサッカー選手の中村俊輔さんのノートには「対戦相手にありがとうと言えるように」「自分が海外に行くんだ」といった言葉が書き連ねられてありました。

参考資料:『大事なことは3つにまとめなさい!~頭と心をスッキリさせる斎藤式ノート術~』(斎藤孝著/ビジネス社)